日本への一時帰国中、2年前に訪れた別所温泉の旅館「花屋」を再訪してきました。
今回は本当は行く予定はなかったのですが、子供達の強い希望でまた伺うことに。
美しい庭園や美味しい食事、温泉を楽しみながら、風格ある空間で贅沢な時間を過ごしてきました。
有形文化財になっている老舗旅館「花屋」
「信州の鎌倉」とも言われる別所温泉は、1400年の歴史をもつ由緒ある温泉地。
そんな別所温泉にある旅館花屋は大正6年の創業で、宮大工たちが作り上げた立派な日本家屋がいまもなお守り続けられています。

6500坪(東京ドーム約半分)の敷地には建物のほか美しい日本庭園が広がり、建物どうしを繋ぐ渡り廊下からの眺めは風情たっぷり。
気品ある中にもどこか懐かしさを感じさせてくれ、とても居心地が良くて何度でも訪れたくなる旅館です。
▼ 前回訪問時のレポート
歴史情緒あふれる本館の部屋に宿泊
花屋のチェックインは15時からなので、その頃を見計らって私達も到着。

まずはクラシカルなロビーでお茶を頂きながら、宿帳への記入を済ませます。

そして準備が出来たらお部屋へ。前回の訪問では離れの部屋に宿泊しましたが、今回利用したのは本館にある14番の部屋です。
玄関ロビーや大理石風呂、売店にも近く、とても便利な場所にあります。

部屋の広さは10畳の本間、10畳の次の間、そして広縁があります。2間続きのお部屋は子連れには何かと便利ですよね。


広縁には1人掛けソファーが2脚とテーブルが置かれています。部屋は和風ですがここだけ洋風になっていて、和洋折衷なところがまさに大正ロマンという感じ。

ちなみにこのソファ―は子供達のお気に入りスペースでした。

大体ここに座って2人でなにかしていました。

そしてソファーの奥には洗面台があります。

可愛らしい電気。

窓からの眺めは、前回の離れの部屋の方が良かったかな。前回は立派なツツジが沢山見えたんですよね。今回はどちらかというと茂みという感じ。
でも庭を眺めたければ部屋の外の渡り廊下に行けばいいので、そこまで気になりませんでした。
源泉かけ流しの温泉
部屋で少し休んだ後、母と交代で子供達をみながら温泉に入りに行きました。
花屋には内湯の「若草風呂」と「大理石風呂」、そして露天風呂という3つの温泉があり、どれも源泉かけ流し。
内湯は男女入替制で、チェックインの15時から21時45分までは若草風呂が女湯になっています。

若草色の伊豆石が使われている若草風呂。ちょっと熱めのお湯加減がちょうどよく、お湯に浸かりながら思わず「はー気持ちいい」と声がでてしまいました。
タイミングが良かったのか、解放感あるお風呂をひとり占めできた。

脱衣所は花の形をしたランプやステンドグラスが良い感じです。

ステンドグラスの向こうが温泉なので、温泉に入っているときもこれが見えます。レトロなステンドグラスのある温泉は、なかなか雰囲気が良いですよ。
館内の散策:美しい中庭や渡り廊下
私と母が温泉に入ったあと、夕食の時間まで中庭を見ながら館内の散策をしました。

花屋といえばこの渡り廊下。立派な中庭に架かる渡り廊下はとても風情があります。

2年前にもここに来た子供達。息子は渡り廊下がかかる美しい日本庭園が相当印象に残っていたみたいで、「あ、ここだ!」と嬉しそうにしていました。

渡り廊下もそうですが、創業当時の建物が現在まで受け継がれている花屋。こんな貴重な建物に泊まれるのだから、改めてすごいなと感心してしまいました。

新緑の時期だったので、中庭の葉も青々と茂っています。向こうに見える建物は本館で、1階部分はさきほど宿帳を記入したロビーラウンジです。

鯉が泳いでいる池。ここには小さな藤の木があって、5月にタイミングが合うと池の縁で可憐に咲いている藤の花が見えるんですよ(前回見えたのです)。


それぞれ形の異なる燈篭は、まるで神社にいるかのような気品ある雰囲気を醸し出しています。

離れへと続く廊下。

その脇には水車小屋があります。かやぶき屋根の建物はとても風流で、水の落ちる音を聞いていると心洗われるようです。
夕食:信州プレミアム牛つきの懐石料理
花屋の夕食は、季節の食材をふんだんに使用した懐石料理。
基本は懐石料理ですがいくつかプランがあり、私達は信州プレミアム牛ステーキ付きプランです。
夕食は18時から。会場が2階にある食堂(部屋、プランによって異なります)なので子連れとしてはちょっと心配でしたが、他のお客さん達から離れた区切られた場所に通してもらえたので一安心でした。

大正ロマンを感じさせるシックな食堂。天井の梁は、創業当時からあるものだそうですよ。

そして食事は前菜からスタート。

子供達はお子様ランチ。写真のプレートのほかにご飯やお味噌汁、お造りなどもついてきます。

浴衣も着てしっかり場に馴染んでる娘(笑)でも3歳児にはちょっと量が多かったかな。

息子はほぼ完食。美味しそうに食べてくれていました。

大人の食事に戻ります。海老真丈の湯葉包み。

お造り。

冬瓜の蟹あんかけは味が沁みていて美味しかった。優しい味わいでいくらでも食べられそうでした。

パリッと焼かれた鮎の塩焼きもすごく美味しかった。そのままでも十分美味しいし、だて酢をつけた爽やかな味わいもよかったです。

そして信州プレミアム牛のステーキは、びっくりするくらい柔らかくて美味しかった!付け合わせの野菜も主役に負けないくらい素材本来の味がしっかりしていて、この野菜だけでも1品になれそうでした。
信州プレミアム牛というのは、長野県が独自の厳しいおいしさ基準と安全基準を定めて認定したブランド黒毛和種。県が独自に定めたおいしさ基準(サシの入り具合と、「香り・口溶け」に影響するオレイン酸含有率)を満たす牛肉が「信州プレミアム牛肉」として認定されるそうです。

和牛すき焼きでは、ステーキとはまた違うお肉の柔らかさが堪能できました。これもすっごく美味しかったです。

長野県産こしひかりを炊いたご飯、香の物、お味噌汁。お腹いっぱいだったので、ご飯ははじめから半分にしてもらいました。

そしてデザート。四角いものはイチジクのブランマンジェです。
食事は見た目も味も素晴らしかった。お腹いっぱいだけど苦しすぎないちょうど良い量でした。
すべて食べ終わるまで2時間ほどかかりましたが、子供達も大人しく座っていてくれて助かりました。
給仕してくれたスタッフの方が「お子様もいるので、なるべくテンポよく持ってきますね!」と言ってくれて、気を使わせて申し訳ないと思いつつ、その気遣いが嬉しかったのでした。

大満足の夕食後は、部屋に戻る前にしばし館内を散策。

売店にも寄ってみました。部屋にも置いてあった「みすず飴」のほか、別所温泉がある上田のお菓子などが置かれています。上田紬のブックマークや小銭入れもありましたよ。

そして部屋に戻ると布団が敷いてありました。
この後は子供達を寝かせ、母はもういちど温泉へ。私は特にする事もなかったのと翌朝に早起きをして温泉に行きたかったので、この日は早めに寝てしまいました。
翌朝:早起きして「大理石風呂」へ
次の日の朝は、5時過ぎに起きて大理石風呂へ行きました。

広々とした空間に、大理石の湯舟が3つ。写真はありませんが、こちらのお風呂にも印象的なステンドグラスがあります。
朝からこんな雰囲気の良い温泉に入れて最高!時間が時間だったので貸切状態で、私が出る時にひとり入ってくるところでした。
ちなみに今回は露天風呂へは行ってません。雨が降っていたのと、少し離れた場所にあるので面倒だったというのが主な理由。
それに前回来た時に露天風呂には入ったので、今回は無しでもいいやと思ったのでした。
旅館花屋の朝食
朝食は前日の夕食と同じ会場で頂きます。時間は8時からにしてもらいました。

これぞ旅館の朝食という感じの和定食。子供達の食事も同じ内容です。

優しい味の豆乳蒸しと、卵料理。卵料理はだし巻き卵、温泉卵、オムレツから選べて、私と母はだし巻き卵、子供達にはオムレツを作ってもらいました。

全部揃うとボリュームたっぷり。ふだん朝食がミューズリーとかで朝からこんなに沢山食べるのには慣れていない私ですが、どれも美味しくいただけました。
給仕してくれる女性スタッフが袴姿で、会場の雰囲気も相まってなんだか映画のワンシーンの中にいる気分でした。
図書室でしばし休憩
朝食後はチェックアウトまでまだ時間があったので、図書室へ行ってみました。

地元である上田に関連する本や、子供向けの本が置かれている図書室。

置かれている家具など図書室自体の雰囲気も良いですが、窓からの眺める中庭も素敵です。

休憩がてら、しばしここで子供達の読みきかせタイムでした。
そして部屋に戻ってからチェックアウト。その後は帰る前に別所温泉のお寺巡りを楽しんだのでした。
旅館花屋:まとめ
2年ぶりに訪れた、別所温泉の旅館花屋。
大正ロマンな建物や美しい中庭、美味しい食事などどこを取っても素晴らしくて、今回が2回目なのにまた再訪したいと思える場所でした。
私や子供達は2回来ましたが夫はまだ行ったことがないので、今度は夫も一緒に行こうかなとも思ったり…
2回とも5月6月と同じような時期の訪問だったので、もし次行くことがあれば違う季節にも行ってみたい。
秋には松茸尽くしプラン、年末には2泊3日の年越しプランもあるみたいなので、そういうのも利用してみたいなと思っている所です。
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