自宅にいながら、ドイツのクリスマスの雰囲気を楽しめるアイデアを紹介します。
東京などで開催されるクリスマスマーケットは遠くて行けない人、人混みや寒いのは嫌なのでお家で本場の雰囲気を楽しんでみたい人などなど、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
ドイツのクリスマスの雰囲気を楽しむアイデア7つ
アドベントクランツを飾ってみる
クリスマスの時期にドイツでよく見かけるのが、アドベントクランツ。
リースの様な輪の上にロウソクが4本乗っていて(真ん中にロウソクが1本だけの場合もあり)、第1アドベントの日から週を追うごとにロウソクに火をともしていきます。
ちなみに「アドベント」期間がはじまるのは、クリスマスから遡って4週間まえの日曜日。2020年は11月29日が第1アドベントです。
ドイツでは自分でアドベントクランツを作る人もいれば、花屋さんやクリスマスマーケット、ホームセンターなどでは完成品が売られています。
工作など好きな人は1から手作りすれば楽しいですし、あまり得意でなければ購入したクリスマスリースの真ん中にロウソクを置くだけでもそれらしい雰囲気が出ておすすめ。
またリースを使わず、丸や四角、星型のトレーにロウソクを並べ、周囲をクリスマスらしく飾るという方法もあります。いずれにしてもロウソクはガラスのキャンドルホルダーに入れたり高さがある物を使用するなどして、周囲のデコに火が燃え移らないようにするのが大事。
我が家では毎年、ロウソクを横に並べて周囲をガラス玉や松ぼっくり、モミの葉で飾るというスタイル。モミの葉は本物を使ってもいいのですが、葉っぱが落ちて片付けが面倒なのであえてプラスチック製を使用です。
モミの葉以外にもアイビーなどを使っても可愛いと思います。
材料は毎年使いまわしているので、大体いつも同じような雰囲気。とはいえ赤、緑、ゴールドを使ったクラシックなスタイルが気に入っているので、あえて年ごとに買い替える必要はないかなという感じです。
エルツ山地の工芸品をクリスマスデコに取り入れる
ドイツのクリスマス雑貨を象徴するものといえば、エルツ山地に伝わる木の工芸品。
エルツ山地というのはチェコと国境を接する地域で、クリスマスマーケットで見かけるピラミッドや煙だし人形、そのほか木のおもちゃやくるみ割り人形といった木工製品はここが故郷。特に有名なのがザイフェンという町で、ここにある工房では今でも職人の手作業により伝統工芸品が生み出されています。
クリスマスマーケットで写真のような巨大ピラミッドを見たことがある人も多いと思のではないでしょうか。
部屋に飾る用のピラミッドはロウソクの火で上昇気流が発生し、プロペラが回転する仕組み。数段ある巨大なものから手のひらサイズまで様々です。
アーチ状のシュビップボーゲンもなかなか素敵ですね。
ちなみに我が家にも、夫のおばあさんから譲り受けた煙だし人形があります。右手に映っているミニピラミッドもまた、エルツ山地の木のおもちゃ。
ひとつひとつ丁寧に作られた工芸品からは手作りならではの温もりが感じられ、置くだけでほっこり。本格的な物になるほど値段もどんどん高くなりますが、ひとつあるだけでも雰囲気が一気にドイツっぽくなりますよ。
このほか、ドイツでよく見かけるクリスマス雑貨については「ドイツでよく見かけるクリスマス雑貨10選」でも紹介しています。興味のある人はこちらも読んでみてください。
エルツ山地のクリスマス工芸品
お茶、コスメなどのアドベントカレンダー
24個ある窓を、12月になったら毎日ひとつづつ開けていくアドベントカレンダー。
「今日は何が入っているかな?」というワクワク気分のほか、窓が全部開いたらクリスマスになるのでクリスマスまでのカウントダウンになって楽しいです。
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私はチョコのアドベントカレンダーしかかった事がありませんが、お茶やコスメ、おもちゃなど種類も様々。ドイツではビールやスパイス、クナイプ製品のアドベントカレンダーもあったりして、もう何でもアリという感じ。
また凝る人はアドベントカレンダーを自作したりもします。
アドベントカレンダー色々
本場のシュトレンを味わう
最近は日本でも知名度が上がってきているシュトレンは、ドイツのドレスデンに伝わる伝統菓子。
ドイツでは11月後半ごろからパン屋さんやケーキ店、スーパーなどあちこちで販売され、その真っ白な姿は「もうすぐクリスマスが来るよ」と告げてくれているようでもあります。
バターと砂糖、ドライフルーツがたっぷり使われていてかなりの高カロリーですが、これを食べない事にはクリスマスが来た気がしないのも事実。なので我が家では毎年購入し、ちょっとずつスライスして食べながらクリスマス気分に浸ったりしています。
いまとなっては日本でもいろんなお店がシュトレンを販売していますが、一度食べてみたいのが本場ドレスデンの「ドレスドナー・シュトレン」。
シュトレンの故郷であるドレスデンではシュトレン保護協会なる団体が存在し、シュトレンの品質を厳しくチェック。審査に合格したシュトレンのみが「ドレスドナー・シュトレン」を名乗ることができ、合格の証としてパッケージには黄金のシールが貼られています。
そんな本場ドレスデンのシュトレンは、日本でも購入可能。「ドレスドナー・シュトレン」として認められたエミールライマン社のシュトレンが通販で買えるので、興味のある人はぜひ食べてみてください。
一度本場のシュトレンを味わったら、もうほかのシュトレンは食べられなくなってしまうかも!
本場のシュトレン
グリューワインやローストアーモンド、クリスマスの伝統クッキーを手作り
クリスマスマーケットで見かけるグリューワイン(ホットワイン)やローストアーモンドを作ってみるのも、お家でできる楽しみ方のひとつ。
この2つはびっくりするほど簡単にできるので、試してみて損はないと思います。
以下は私がよく作るグリューワインとローストアーモンドのレシピです。
【材料】赤ワイン500ml、オレンジ1個、はちみつ大さじ1、シナモンスティック1本、クローブ5個
【作り方】材料を鍋に入れ(オレンジは皮付きのまま半分に切り、さらに1cmくらいの厚さにスライス)、中火で沸騰する直前まで温める。
赤ワインは安い物でOKで、中途半端に余るのが嫌なら1本まるごと使っても大丈夫です。
はちみつの量は好みで調整を。上の材料のほか、りんごやショウガを入れても美味しいです。
簡単にできてしまいますが、作るのが面倒なら買ってしまうのもアリ。最近は日本でもドイツのホットワインが買えるようになりましたね。
【材料】アーモンド200g、砂糖150g、水100ml、バニラエッセンス2滴ほど、シナモン小さじ2分の1
【作り方】アーモンド以外の材料を混ぜ、フライパンで熱する。砂糖が完全に溶けたらアーモンドを加え、強火で水分がなくなるまで混ぜる。その後は中火にして、アーモンドがツヤっぽくなるまで混ぜ続ければ完成。
コツとしては、アーモンドを加えたら常に手を動かして混ぜ続けること。
上記レシピはシナモン風味ですが、チリやジンジャーパウダーなどほかのスパイスを使っても作れます。
このほかラムやアマレット、ウイスキーなどを加えて、ちょっと大人な風味にするのもおすすめ。この場合は50~100mlほどを砂糖などと同じタイミングで加えます。
上のふたつよりは手間がかかりますが、レープクーヘンやバニラキプフェルなどクリスマスの伝統クッキーを作ってみてもドイツらしい雰囲気に浸れます。
バニラキプフェルは三日月型をしたクッキーで、口の中でホロホロと崩れる食感がなんともたまりません。写真は昨年のクリスマスに作ったもの。ドイツ大使館がクックパッドに載せている「バニラキプフェル」のレシピを参考にしました。
ドイツの「クリスマス飯」を楽しむ
ドイツでは24日の夜に、家族や親戚で集まって食卓を囲むところが多いです。
クリスマスディナーに何が出されるかは各家庭で様々ですが、多いのは「ソーセージ+ジャガイモサラダ」や「ガチョウなど鳥料理のロースト」。私達の場合も、夫のおばあさん宅でソーセージとサラダ数種類を食べるのが毎年の恒例になっています。
クリスマスにドイツのソーセージを食べてみれば、ドイツの家庭でのクリスマスの様子がなんとなく想像できるかも。毎年チキンで飽きてしまったり、ちょっと違うクリスマスディナーにしてみたいと思っている人は、今年はドイツのソーセージを取り入れてみてはいかがでしょうか。
ソーセージほか本格的なドイツ料理のお取り寄せについては「お取り寄せできるドイツ料理【家で楽しむドイツ】」という記事があるので、こちらも参考にどうぞ。
ドイツのクリスマスソングを流してみる
ドイツのクリスマスソングを部屋で流せば、ドイツらしいクリスマスムードが一気に高まること間違いなし。
以下は私の頭の中にぱっと浮かんできたドイツのクリスマスソングです。
「O Tannenbaum」
「O du fröhliche」
「Kling Glöckchen, klingelingeling」
「In der Weihnachtsbäckerei」
クリスマスソング一言にいっても、聖歌隊のコーラスや子供向けのポップな曲、バラードっぽいものなど様々。また同じ曲でも、歌う人やアレンジによって雰囲気がだいぶ変わります。
「Weihnachtslied deutschland(クリスマスソング ドイツ)」などと検索すればいくらでも出てくるので、自分の気分に合いそうな曲を探してみましょう。
ドイツらしいクリスマスを家で楽しむアイデア:まとめ
家で過ごすクリスマスがドイツっぽくなるアイデアを7つ紹介しました。
今回紹介したアイデアは簡単にできる物ばかりなので、ぜひ取り入れてお家でのクリスマスにドイツらしい雰囲気を加えてみてください。
また今年は中止のところがほとんどですが、ブログ内ではドイツのクリスマスマーケットについての記事も書いています。おすすめのマーケットのほか服装、持ち物についての記事もあるので、興味がある人はこちらもどうぞ。