ミュンヘン 基本情報と主要観光スポット

ドイツ第3の都市ミュンヘン。19世紀はじめから1918年に国王が退位するまでバイエルン王国の都として栄えた町は、その伝統を受け継ぐ優雅な趣をたたえています。

ミュンヘンにはいくつもの美術館や大学がありますが、これはバイエルン王国の第2代国王だったルートヴィヒ1世の功績と言っても良いでしょう。芸術をこよなく愛していたルートヴィヒ1世は自ら芸術作品をコレクションする一方、文化の発展にも力を入れました。

シックな町並みとは一転、サッカーやオクトーバーフェストなど、お祭りごとが大好きなミュンヘンの人々。町のいたるところにビヤホールがあり、昼間からビール片手にお喋りを楽しむ姿が見られます。
高級ホテルは町の中心部に多いです。

観光案内所

中央駅
【住所】Bahnhofplatz 2, 80335München
【営業時間】9:00~20:00(月~土)、10:00~18:00(日)

新市庁舎内
【住所】 Marienplatz 8, 80331 München
【営業時間】10:00~20:00(月~金)、10:00~16:00(土)、10:00~14:00(日)

博物館・城に関する案内所
【住所】Alter Hof 1, 80331München
【営業時間】10:00~18:00
【休業】日

アクセス・市内交通

空港から中央駅まで
電車:S1またはS8で約50分
バス:ルフトハンザ・エアポートバスで約45分。15分おきに運行(公式サイトに時刻表あり)

列車*
フランクフルトから3時間10分、ベルリンから3時間55分、ザルツブルクから1時間30分

長距離バス*
フランクフルトから4時間55分、ニュルンベルクから1時間45分、シュトゥットガルトから2時間25分

ミュンヘンのバスターミナル(München ZOB)は中央駅からS-Bahnで1つ目の停留所Hackerbrücke前にあります。駅から歩けば10分ほど。

*最短時間

 

市内交通
ミュンヘンの市内交通はゾーンごとに分かれ、いくつゾーンを利用するかによって買うチケットが変わります。ゾーン区分は交通連合の公式サイトに地図があるので、それを参考にしてください。

地図ではゾーンごとに色分け(白、緑、黄、赤)に色分けされています。観光だけであれば白く塗られているゾーン1のみのチケットで十分です。

一方、空港はゾーン4内にあるので、地図の白い部分から行く場合は4ゾーン分のチケットを買う必要があります。

種類 料金
短区間券(大人)** 1.5€
1ゾーン区間券(大人) 2.90€
1回券(子供)*** 1.40€
1日券(ゾーン1内、大人) 6.70€
1日券(子供)*** 3.20€

**短区間券ではバス、トラムで4つ目の停留所まで。そのうち停留所2つまではS-BahnまたはU-Bahnを使用する事ができます。
***共通、6~14歳までの子供

また10枚つづりの回数券もあります。利用区間や年齢によって必要な枚数が変わるので注意しましょう。

利用区間 大人 15~20歳 6~14歳
短区間 1 1 1
1ゾーン 2 1 1
2ゾーン 4 2 1
3ゾーン 6 3 1
4ゾーン 8 4 1

(参考:ミュンヘン交通連合HP

ミュンヘンの主要観光スポット

中央駅からS-Bahnで2つ目のMarienplatz周辺が一番賑やかなエリア。市庁舎やマリエン教会、ペーター教会などの教会があるほか、レストランやショップ、土産物屋さんも多いです。

ニンフェンブルク場やBMW博物館はしないから離れていますが、トラムやU-Bahnが走っているのでアクセスが簡単です。

レジデンツ

1180年から1918年までバイエルン王国に君臨していたヴィッテルスバッハ家。レジデンツは1508年から歴代の選帝侯や王が居城としたほか、政治の中心でもありました。

現在はレジデンツ博物館として公開され、豪華絢爛な部屋の数々や大広間(アンティクアリウム)礼拝堂を見学できます。

歴代君主によって増築が繰り返されたため、ルネサンス、バロック、ロココ様式の最高技術が一同に結集。ヴィッテルスバッハ家の財力、権力の大きさがビシビシ伝わってきます。

煌びやかな宝飾品1250点以上を収めた宝物館も必見です。

新市庁舎

ネオゴシック様式の優雅な新市庁舎。壁にはドイツ最大の仕掛け時計があり、毎日11時と12時、3月~10月にかけてはさらに17時になるとしかけが動き出します。

仕掛けの内容はミュンヘンの歴史。1568年に行われたバイエルン公ルートヴィヒ5世の結婚式のお祝いや、その際にこの広場で行われた馬上槍、またペストが蔓延した際に踊りながら市民を元気づけた桶屋のようすが32体の人形で再現されます。

また21時になるとミュンヘン小僧が登場。ブラームスの「子守歌」を聴きながらベッドへ導かれていきます。

アルテ・ピナコテーク

熱心な芸術品の収集家だったルートヴィヒ1世が、コレクションを市民の目に触れさせる目的で1836年に設立した美術館。

デューラー、ルーベンス、ラファエロ、レンブラントなど、14世紀~18世紀にかけヨーロッパで活躍した画家の作品約700点が展示されています。

向かいに立つノイエ・ピナコテークではゴッホやクリムトをはじめとする20世紀初期までの作品、モダン・ピナコテークではグラフィックアートやデザイン、建築など現代美術作品が並びます。

ニンフェンブルク城

「妖精の城」という名前の通り、上品な美しさをたたえるニンフェンブルク城。バイエルン選帝侯フェルディナンド・マリアは、跡継ぎとなる息子の誕生を祝って、ボローニャの建築家アゴスティーノ・バレッリにこの城の設計を命じました。

城は17世紀から19世紀にかけてヴィッテルスバッハ家の夏の離宮として使用され、その間にも城や庭園の拡張が繰り返されます。初めはイタリア式だった庭園も、フランス式、イギリス式へとその姿を変えてきました。

城内にはルートヴィヒ1世が収集した美人画を展示する「美人画ギャラリー」や、ルートヴィヒ2世が生まれた部屋は必見。広大な庭園にはロココ様式のあでやかなアマリエンブルク、瞑想所などに使用されたマグダレーナの庵など、趣の異なる建物が点在しています。

BMW博物館

ミュンヘンに本社を置くBMW。本社のすぐ手前にあるBMW博物館では、会社の歴史やデザインコンセプトのほか、歴代モデル、レーシングカーなどが展示されています。

レトロなクラシックカーや昔のポスターなど、車に詳しくなくても楽しめる要素が沢山。

隣にあるショールーム「BMW WELT」では、BMWほか傘下のMiniやロールスロイスの車も展示されています。実際に触ったり乗ったりできるので、「博物館よりこっちの方が面白い」なんて人もいるほど。

治安

治安の面で避けたいのは、駅の南にのびるシラー通り(Schiller Str.)。性的なお店も多く、昼間でも殺伐とした空気が流れています。また駅の南側は中東系のお店も多いので、慣れない人は気になるかもしれません。

ミュンヘンのホテル

駅周辺(特に東側から南側にかけて)にエコノミーから中級クラスのホテルが集まるほか、高級ホテルは町の中心部に多いです。

中心部から少し離れますがユースホステルもいくつかあります。

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