ロードス島の北端にあり、島の首都でもあるロードスタウン。
城壁で囲まれたかつての城塞都市は世界遺産に登録されていて、聖ヨハネ騎士団やオスマン帝国が統治していた歴史からも想像できるように西と東がまざった独特の雰囲気の町です。
島を代表するファリラキビーチからも近く、この周辺に滞在するならお出かけの候補としてまず挙がる場所のひとつ。
今回はそんなロードスタウンを観光した時の様子を紹介します。
Contents
世界遺産のロードスタウン
「ロドスの中世都市」として旧市街が世界遺産に登録されているロードスタウン。
紀元前から港湾都市国家として栄え、港の先には世界7不思議のひとつでもあるロドスの巨像(高さ約50m)が立っていたという伝説が残されています。
旧市街に残されている町並みの多くは、14世紀にこの地に移り、その後約世紀にわたりこの地を統治していた聖ヨハネ騎士団によるもの。
聖ヨハネ騎士団の統治時代にはオスマン帝国との攻防が繰り返され、それとともに都市の防衛力強化に力が注がれた町は屈強な城塞都市として進化していきました。
そしてオスマン帝国の勢力が拡大するなか16世紀にはとうとう戦いに敗れ、「騎士団が島を去ることで残された住民にキリスト教信仰の自由が与えられる」という協定がオスマン帝国のスレイマン1世とのあいだで結ばれます。これにより騎士団は島を去り、ロードス島は帝国の支配下になったのでした。
ファリラキビーチからロードスタウンへ
ファリラキビーチからロードスタウンへはバスが20~30分間隔で走っています。
ビーチエリアを走っていた時は、大きなホテルの前の道路にバス停がある印象でした。所要時間は30~40分ほど。
バス停には番号がふってあります。番号はバスのアナウンスで「次は○○番の~」という感じで流れるので、覚えておくと停車のタイミングが分かって便利です。
ロードスタウンの観光
騎士団通り
港側から城壁に入って歩いていくと、見えてきたのは騎士団通り。
かつての騎士団の館が並び、彼らが歩いていたであろうまっすぐな道が200mほど続きます。
騎士たちは使用言語ごとに8つのグループに分かれ、それぞれの館に住んでいたのだそうです。
雰囲気のよさげな路地があったり…
そこまで傾斜はきつくありませんが、ここは上り坂。さらに真ん中は石畳になっていて、ベビーカーは両側の平らな部分でないと前進するのが大変でした(ほぼ夫に押してもらいましたが)。
7月のギリシャは日差しが強いので、ひたすら影の中を歩いてきます。
騎士団長の館
騎士団通りをのぼり切った所にあるのが、騎士団長の館。もとは丘の上という地の利を活かした軍事拠点として使用されていたものを、聖ヨハネ騎士団がこの地に来てからは団長の邸宅や行政の中心として機能していたのだそうです。
建物自体は1856年に火薬庫の爆発で崩壊し、1937年に再建されたもの。館内の見学もできますが、今回は子供達がいるしベビーカーもあるので断念。重厚な部屋や芸術品の数々が見られるそうです。
ギリシャ料理が美味しい「Mama Sofia」
騎士団長の館についた頃がちょうどお昼時だったので、そこからソクラトゥス通り方面へ歩いたところにあるギリシャ料理レストラン「Mama Sofia」でお昼にしました。
館から南(モスクが見える方向)へ歩いていくと、どんどんお店やレストランが増えてきます。
私達はそこまでお腹が空いていないけど、息子の食事や娘のミルクの為に座った…はずなのですが、結局がっつり食べていた(夫と義弟が)。ケバブのピザをすこし分けてもらったのですが、想像以上に美味しかった。
隣のカップルが食べていたスブラキらしき物がすごく美味しそうで、朝ごはんを沢山食べてきた事を悔やんだのでした。
フラッと入ったレストランでしたが、お店の人達もとても親切で◎ 無いだろうな~と思っていたらおむつ替え台もあって、子連れには助かりました。
お店でにぎわうソクラトゥス通り
食事のあとは、周囲を散策しながら旧市街いちばんの繁華街であるソクラトゥス通りへ向かいました。
レストランの周辺には中世の時計塔やスレイマン・モスクがあります。時計塔からの眺めは抜群なのだとか。
オスマン帝国のスレイマン1世が、島を手に入れた事を記念して建てたと言われるスレイマン・モスク。通りは両脇にお店がずらーっと並び、雑多な感じがどことなくムスリムっぽさを連想させるのでした。
お土産屋さんも沢山あり、私達もオリーブオイルやはちみつ、バクラヴァの詰め合わせなどお土産を買いました。英語はもちろん、ドイツ語が話せる店員さんも多かったです。
ソクラトゥス通りを下りきったところにあるのはヒポクラトゥス広場。この周辺には飲食店が多かったです。
通りは騎士団の道と並行にのびているので、また北上して先ほど歩いた騎士団の道の入口まで行って観光はおしまい。来るときに利用したバス停へ向かいました。
騎士団の道が始まる広場にあるのはロードス考古博物館。建物はかつて騎士団病院として使われていたそうです。
町を囲む城壁や門
約4kmの城壁に囲まれている旧市街。散策しているあいだも、色んなところで城壁や門がみえました。
港に面した「海の門」。
ブーゲンビリアやオレアンダーが満開で、夏真っ盛り。南国らしい雰囲気がまた素敵でした。
ちなみにこの城壁、上を歩く事もできるそうなので体力に自信のある方はお試しあれ。私もちょっと興味あったのですが、この強烈な暑さと日差しの中で影のほとんどない城壁の上をあるくのは無謀だと思ったので諦めたのでした。
城壁といえば、印象に残っているのはクロアチアのドゥブロヴニク。ここは本当に迫力があり、美しい街並みも一望できて素晴らしかったです。
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中世の城塞都市が世界遺産になっているロードスタウン。
西洋と東洋が混ざったような町並みは異国情緒たっぷりで、ドイツや周辺とはまた異なる雰囲気が感じられて興味深かったです。
ただ7月のギリシャはとにかく暑い!強烈な暑さと日差しのなか長時間の観光は体にこたえるし、観光中も子供達の体調の心配ばかりしていました。
今回ロードス島でのバカンスはビーチで遊ぶことがメインだったので7月でしたが、町歩きメインなら春や秋の方が快適だと思います。以前10月に同じギリシャのクレタ島へ行った時は、暑さもそこそこ、海にもまだ入れる気温でとても過ごしやすかったです。
クレタ島旅行の様子は「#ギリシャ旅行2021」のタグでまとめてあるので興味のある人はどうぞ。
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