2週間の日本滞在を終えてドイツへ戻ってきたMopsです。
突然ですが、日本行きの飛行機でオーバーブッキングに遭い、予定していた日の飛行機に搭乗できませんでした。結局翌日の同じ時間の便で日本へ帰れたのですが、2週間しかない滞在の1日がつぶれてしまう結果に。
出張や旅行などの予定も狂ってしまうので、できれば遭いたくないオーバーブッキング。今回は実際の体験談や、皆さんも気になるだろう航空会社からの補償内容、遭わない方法について紹介します。
オーバーブッキングが起こるしくみ
オーバーブッキングは、航空会社がキャンセルが出ることを予想して所定の座席数よりも多くの予約を受け付ける事で発生します。予想されていたキャンセル数に至らず予約数の方が座席数よりも多くなることで、席が足りなくなって搭乗できない人が出てくるのです。
航空会社が座席数よりも多い予約を受け付けるのには、1つの飛行機でより多くの乗客を運びたいという考えからだそう。座席数分のみの予約を受け付けたとしてキャンセル多数、ゆえに搭乗率70%という飛行機で飛ぶのは確かに効率も悪いです。
それだったらあらかじめ多めに予約を受け付ける方がキャンセルが発生してもより多くの人が搭乗できるし、それにより運賃の上昇も抑えることが出来るというわけです。
私達はこうしてオーバーブッキングに遭った
私達の航空券は昨年10月ころに購入したもの。日系航空会社のサイトで購入しましたが、欧州系航空会社とのコードシェア便だったので機体はそちらのものでした。
嫌な予感が降りかかってきたのは、当日に家でオンラインチェックインをしたとき。航空券のeチケットではまだ座席指定がされていなかったので指定しようと思ったら、なんと指定ができず。そして印刷した搭乗券では、座席番号の部分に「Wartezeit(順番待ち)」の文字。
飛行機が飛ぶ時間は18時くらいでしたが、心配だったので15時過ぎには空港へ。スーツケースを預ける所にいた職員の人に訊いてみると「搭乗口にいけば分かるようになる」とのことなので、心配ながらもパスポートコントロールと手荷物検査を終えて搭乗ゲートへ。
ゲートのカウンターで私達の座席について尋ねたところ、なんと「今日は30人がオーバーブッキング。これからアナウンスをかけて夜の北京経由または明日の同時刻の便に変えてくれる人を募る」とのこと。
30人という数を聞いてなかば諦めモードの私達。どうやら前の日もオーバーブッキングだったらしく、そこで乗れなかった人達が私達の乗る予定だった便に流れてきたのだそう。その後はアナウンスでの呼びかけがありが何度かありましたが、私たちは結局乗ることができず。空港近くのホテルを手配してもらい、翌日の同じ便で日本へ帰ることになりました。
航空会社からの補償内容
EU内ではオーバーブッキングやキャンセル、遅延に関して一律の規定があり、EU圏内から飛ぶ場合、航空会社はその規定に従って補償をする義務があります。オーバーブッキングの場合は飛行距離に応じて補償額が変わり、詳細は次の通りです。
飛行距離 | 補償額 |
1500km以内 | 250€ |
1500km以上3500km以内 または ヨーロッパ圏内 |
400€ |
3500km以上 | 600€ |
また代替便での到着時刻が乗る予定だった便の到着時刻とそこまで変わらない場合(1~3時間ほど)は、補償金額も上記の半額になるとのこと。
ただこれはEU内での規定なので、日本発欧州行きの便でどのような補償があるかはよく分かりません。
日系の航空会社でいうと、JALやANAの国内線では「フレックストラベラー制度」という制度があり、自主的に便の変更をしてくれた人に協力金またはマイルを支払っているみたいです。
オーバーブッキングを避けるためにはどうすればいいのか
できれば遭いたくないオーバーブッキング。防ぐためにはどうすればいいのか調べてみました。
- グレードの高いチケットを購入する。予約数が座席数よりも多くなった際、グレードの低いチケット(いわゆる格安航空券)からはじかれるらしい。
- 早めにチェックインする。早くチェックインして席を確保すれば心配なし。
- チケット予約時に座席指定もする。とはいえ航空会社やチケットによっては座席指定が有料のことも。
- 航空会社の上級クラス会員になる。
- 混む時期を避ける。週末や年末年始など。そういえば私達もちょうどイースターとかぶっていました。
ざっと調べて出てきたものは上の5つ。チェックインの時間については特に多くの指摘がありました。早めのチェックインは自分で気を付けられます。一方でグレードの高いチケットを買ったり航空会社の上級会員になったりは、金銭的な面でどうしようかと悩む方も多いはず。
オーバーブッキングに遭って感じたこと
予定していた飛行機に乗れないことが分かった時は、怒りと悲しみが混ざった何とも言えない気持ちでした。楽しみにしていた2週間のうち1日が潰れてしまったのですから・・・。
補償として1人600€と空港内で使える飲食券25€分を貰えましたが、それは法律で定められた最低ライン。「義務として支払われた補償」であるというのがあまり納得できない部分でもあります。
飛行機に乗れなかったことによって日本での滞在時間が減った事に加え、不要な精神的苦痛を味わったのですから。そこは最低ライン以上の保障がほしかったです。
私達の航空券は1人1000€ほどでしたが、オーバーブッキングによって補償金とホテル、食事代を支払ったところで、最終的には航空会社にとって利益となるのも納得できない点です。
オーバーブッキングなしでは航空会社の経営が成り立たないとも言われますが、それによって被害を受けるのは私たち。オーバーブッキングが発生しても利益がでるのであれば、航空会社は今後も過剰な予約を受け続けるでしょう。搭乗口で「30人がキャンセル待ちの状態です」なんてアナウンスがあるのはあり得ない事態です。
最後の方は愚痴っぽくなりましたが、初めてのオーバーブッキング体験でした。
[…] 3月末から4月初めにかけては、夫と日本へ2週間行ってきました。オーバーブッキング体験談の記事で書いたように、行きの飛行機ではオーバーブッキングで搭乗できないというトラブルも。 […]
[…] 3月末から4月初めにかけては、夫と日本へ2週間行ってきました。オーバーブッキング体験談の記事で書いたように、行きの飛行機ではオーバーブッキングで搭乗できないというトラブルも。 […]