絶景の広がるテネリフェ島北端の村と宿泊したアパートタイプの宿

2週間のテネリフェ島旅行では、島の北端にある村イグエステ・デ・サン・アンドレスでアパートメントタイプの宿を借りて滞在しました。

観光地から離れた小さな村で、宿泊した家からは海岸や絶景が楽しめるハイキングコースも徒歩圏内。村は島の北端にありますが、南端にあるロス・クリスティアーノスやマスカ渓谷へも日帰りで十分行くことが可能です。

今回は私達が滞在した家とその周辺、ハイキングコースの様子を紹介します。

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2週間滞在した家「カサ・デ・マグダ」

「カサ・デ・マグダ」は古いカナリア式の家。2~3人が滞在するには十分の広さで、キッチンや洗濯機、インターネットなど生活するに必要な物はほぼ全て揃っています。バスルームには、なんとバスタブまでありました。

レセプションなどがある訳ではなく、鍵の受け取りには事前に送られてきたメールに記載されている暗証番号を使います。入り口横にロックされた箱があり、暗証番号を入力すると箱が空いて中にある鍵が受け取れました。入ってすぐの場所にあるリビングには、大きなソファーが2つ。

キッチンは広々していて、とても使い勝手が良かったです。食洗器はないものの、電子レンジやケトル、食器、カトラリーのほか、調味料も一通り揃っていました。

食事の場所は、家の入口にある屋根付きのテラス。私達が滞在した9月後半から10にかけては朝晩も暖かく、外での食事も問題ありませんでした。夕飯の後にここでテネリフェ島のビールを飲みながら、3人で色々語り合ったのがいい思い出です。

2階にはダブルベッドがあったので、私と夫が寝室として使用しました(夫ママは1階のシングルベッドの部屋)。すぐ近くに海岸があるので、窓を開けると波の音もきこえてきます。

バルコニーからの眺めもとても良かったです。

一方で、家の目の前に車を停めることができないのは少し不便に感じました。駐車場から家までは徒歩5分ほど。階段も沢山あるので、買い物の後で荷物が多い時などは大変です。

テネリフェ島では水道水が飲めないためミネラルウォーターを買う必要があり、重いペットボトルを車から家まで運ぶのは本当に疲れました。

宿泊した家の周辺

私達の宿があった村イグエステ・デ・サン・アンドレスは、テネリフェ島の北端にある人口550人ほどの小さな村。カナリア諸島の州都であるサンタ・クルスからは車で20分ほどの場所にあります。

テネリフェ島で最も美しいと言われているビーチ「プラヤ・デ・ラス・テレシタス」へも車で10分ほど。島の南端にあるロス・クリスティアーノスへは1時間、マスカ渓谷へも1時間40分ほどなので、日帰りで行くことも十分可能です。

南部のリゾート地とは異なり、この村は全く観光地化されていません。飾らない素のままのテネリフェ島の姿を見ながら、のんびり過ごしたい人にはぴったりの場所。地元の人たちは違う際に「オラ!(こんにちは)」と声をかけてくれるなど、人々のぬくもりに触れることができるのは小さな村ならではです。

村ではバナナやマンゴー、アボカド、パパイヤなど南国フルーツやじゃがいもが沢山栽培されていました。巨大なアボカドの木があるのは、アボカド大好きな私としては本当にうらやましかったです。

そして猫も沢山。私達の宿お隣のおばあさんは、なんと12匹も猫を飼っているのだとか。私達がテラスで朝食を食べている時は、毎回と言っていいほど猫たちを呼んでいる声が聞こえてきました。

小さな村なので、買い物ができる場所はキオスクのような小さな店1件のみ。食料などは別の町にあるスーパーで買うことになりますが、利便性から考えてもレンタカーは必須です。

絶景の楽しめるハイキングコース

私達の泊まっていた家から徒歩圏内には、海岸沿いの絶景が楽しめるハイキングコースがありました。山の斜面をひたすら上りながらかつての見張り小屋を目指すコースで、所要時間は往復で3時間半ほど。

コース自体は難しくありませんでしたが、日差しが照りつけるなか斜面を上るので、少し進むだけですぐに疲れてしまいます。陰になっている所を見つけては、休み休み上りました。

上に行くにつれて視界も開け、海岸沿いが見渡せるようになってきます。切り立った断崖絶壁と青い海がつくり出す絶景は、まさに息を飲む美しさ。

ゴールとなる見張り小屋(Semáforo de Igueste)は現在は廃墟になっており、窓やドアがブロックでふさがれて入れないようになっていました。おそらく耐久性に問題があり、入ると危険だからだと思います。

コースを歩ききった者だけが目にする事のできる眺め。はるか遠くにはサンタ・クルスも見えます。波の音をだけを聞きながらこんな絶景を独り占めできるなんて、贅沢すぎると思いませんか?

反対側には小さな半島も見えました。いつかこの辺りまでハイキングしてみたいです。

ほかに村から車で5分ほど離れた場所にもハイキングコースがあります。村の背後にそびえるアナガ山の裾の部分から、どんどん山の中へ入っていくコースです。

先ほどのコースは海岸沿いの眺めが楽しめた一方、こちらでは険しくも美しい山の風景が見られました。どこかで山羊が鳴いているのも聞こえましたが、声が聞こえるばかりで姿は見えずじまい。

おわりに

今回の滞在は2週間と長期だったので、ホテルではなくアパートメントタイプの宿に宿泊しました。キッチンや洗濯機なども揃っており、実際に島での暮らしも少し体験しながらの休暇が楽しめました。

滞在した村はテネリフェ島の北端にありますが、南部のリゾート地やマスカ渓谷を含め、テネリフェ島の全てのスポットが日帰り圏内。車で10ほどの場所には美しいビーチ「プラヤ・デ・ラス・テレシタス」もあり、お出かけの後にこのビーチで泳いでから帰るなんて事もできます。

階段が多かったりレンタカー必須など決して万人向けではありませんが、観光地の喧騒から離れてのんびりと過ごしたい方にはおすすめの場所です。

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