合計13ヵ所 2019年に行ったクリスマスマーケットのまとめ

今年も去年に引きつづき、取材やプライベートで計13ヵ所のクリスマスマーケットを訪れました。

会場の様子はツイッター(@mops_doitsu)やインスタグラム(mops_doitsu)で随時紹介してきましたが、ここで改めて今年行ったマーケットを振り返ってみたいと思います。

2019年に訪れたクリスマスマーケット

コブレンツ

記念すべき1つ目のクリスマスマーケットは、ライン川沿いにある町コブレンツ。旧市街に雰囲気の異なる小さな会場が点在し、初日だったので市長の挨拶など舞台イベントも行われていました。

アム・プラン広場(Am Plan)で大音量のクリスマスソングがかかり、皆ノリノリだったのが特に印象的。周辺がワインの産地なので、シャルドネのグリューワインなんてちょっと珍しい飲み物もありました。会場を移動する際に通る街並みも美しかったです。

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トリーア

トリーアはルクセンブルク国境ちかくにあるドイツ西部の町。2000年以上の歴史を持つドイツ最古の町で、町に数ヵ所あるローマ遺跡や大聖堂は世界遺産に登録されています。

ルネサンスやバロック様式の建物に囲まれたマルクト広場の会場は、とてもキュートな雰囲気。クリスマス雑貨を販売するケーテ・ヴォールファールトの大きなピラミッドが、訪れる人々の注目を集めていました。

暗闇に浮かびあげる大聖堂前の会場は、どこか荘厳な雰囲気。

トリーア会場はお店の装飾が統一され、まとまったひとつの世界観を作っている所がとても好きでした。屋根の上やツリーで無数の小さな星が輝く様子は、このうえなくロマンチック。また再訪したいですが、今住んでいるところからかなり遠いんですよね…

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ハイデルベルク

ハイデルベルクのクリスマスマーケットではマルクト広場や大学広場、カールス広場など旧市街の数ヵ所をまわりました。マルクト広場にはハイデルベルク城にある巨大なワイン樽が出現。大のワイン好きである道化師ぺルケオが樽の上に立ち、やはりワイングラス片手に会場を見渡している様子が微笑ましかったです。

カールスプラッツの会場は、ライトアップされたお城をが見える絶好の場所。ここでお城を見上げながらグリューワインを飲むのも、この町らしい楽しみ方ですよ。

大学広場は町で一番大きな会場。屋台にはクリスマスグッズのほか日用品も豊富でした。巨大ピラミッドの下では、暖かい飲み物で暖を取る人が沢山。

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カールスルーエ

カールスルーエのクリスマスマーケットは、屋台の装飾がとにかく豪華!豪華な屋台といえばシュトゥットガルトが有名ですが、ここもそれに負けないくらいどの屋台もギラッギラに輝いていました。

会場には空飛ぶ本物のサンタも出現。ソリに乗ったサンタが会場の上をスイスイと飛んでいき、子供たちは大喜び。空飛ぶサンタが見られるのは、南ドイツではカールスルーエだけなのだそうです。北ドイツではハンブルクでも登場するのだとか。

ぴかぴか光る妖精もマーケットに華を添えていました。

ルートヴィヒスブルク

シュトゥットガルトから電車で10分ほどの場所にあるルートヴィヒスブルクでは、バロック様式の建物に囲まれた広場がクリスマスマーケットの会場。シンボルでもある天使や屋台のイルミネーションが輝き、なかなか優雅な空気に包まれていました。

どちらかというと観光客向けというより地元の人向けなので、混雑も少ないのが良いところ。グリューワイン片手にゆったりとクリスマスの雰囲気が楽しめます。

シュトゥットガルト

世界最大級のクリスマスマーケットが開催されるシュトゥットガルト。シュトゥットガルトへは取材のほか別件で行くことも多く、クリスマスマーケットもその都度訪れていました。マルクト広場では市庁舎の窓がアドヴェントカレンダーになっていて、こちらも世界最大級なのだそうです。

最も美しい屋台を選ぶコンテストが開催されるだけあり、どの屋台も凝った飾りつけでアピール。サンタが乗っていたり動くトナカイが歌っていたりと個性的で面白いなか、私のお気に入りはひつじが乗った屋台でした。

シュロス広場にはツリーのほか町の見どころをモチーフにしたオブジェが置かれ、夜になると華やかに輝きます。ちなみに今年見たクリスマスツリーで一番美しいと感じたのが、シュトゥットガルトのこのツリーです。

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シュヴェ―ビシュ・ハル

シュヴェ―ビシュ・ハルはシュトゥットガルトから電車で1時間ほどの場所にある町。マルクト広場が会場のクリスマスマーケットは規模こそ小さいものの、アットホームな雰囲気で温もりが感じられました。

初日のオープニングセレモニーでは、民族衣装を身にまとった子供たちやアルプホルンの演奏者らが登場。アルプホルンの演奏が始まるとそれまで賑やかだった会場が一気に静まり返り、ほどよい緊張感をあわせもった荘厳な空気がなんとも心地よかったです。

ちなみにシュヴェ―ビシュ・ハルは古城街道に属し、美しい木組みの街並みが楽しめる隠れた名所でもあります。

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フランクフルト

最大級かつ最古のひとつであるクリスマスマーケットが開催されるフランクフルト。昨年(2018年)の年末に引っ越すまでは毎年通っていたので、私にとってはワクワクという気持ちより古巣に帰ってきたという懐かしさが大きかったです。

レーマー広場の会場は、いつ見ても色あせない安定の美しさ。市庁舎まえに立つツリーは選んでおいたものが輸送の段階でダメになってしまい、急遽あたらしいものを探したのだとか。「今年はあまりぱっとしない」という声もチラホラ見かけますが、十分華やかで美しいものでした。

パウルス広場で食べたフリカデレ(ハンバーグ)がとってもジューシーで、これまでドイツで食べたどのフリカデレよりも美味しかったです。引っ越すまえに知りたかった…

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フライブルク

黒い森ではフライブルクを拠点に、ラヴェンナ渓谷やゲンゲンバッハのクリスマスマーケットへも足をのばしました。

フライブルクの会場はどこかノスタルジックな雰囲気で、家族や友人同士で楽しんでいる様子を見て私もほっこり。屋台には地元の養蜂家が作ったはちみつ製品のほか、黒い森のハムや蒸留酒、ほかにも工芸品など興味深い商品が多かったです。

また会場以外にもイガイガの形をした「ヘルンフートの星」が色んなところに飾られ、夜の散策が楽しかったです。

ラヴェンナ渓谷

フライブルク近郊にあるラヴェンナ渓谷では、美しいアーチを描く橋の下がクリスマスマーケットの会場。高さ36mの橋は下から見ると迫力たっぷりで、様々な色でライトアップされる様子がなんとも神秘的でした。

決して大きくない会場は、次々と訪れる人達で大賑わい。旧市街を背景にしたクリスマスマーケットはこれまでいくつも見てきましたが、橋とクリスマスマーケットの組み合わせもこんなに美しいのかと感心させられました。

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ゲンゲンバッハ

ゲンゲンバッハは、「黒い森の宝石」とも称される美しい町。クリスマスマーケットでは市庁舎が世界最大級のアドヴェントカレンダーに変身し、期間中は24個の窓が1日ごとに開けられていきます。カレンダーの今年のテーマは、サン・テグジュペリの「星の王子さま」。

イルミネーションはかなり控えめでしたが、それがかえって美しい街並みと調和していて、とても良い雰囲気。日が暮れて会場がオレンジ色の光に包まれる様子が、この上なく幻想的でした。

ここで食べたシュプフヌーデルンがまた美味しかったです。

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ヴァッサーアルフィンゲン

ヴァッサーアルフィンゲン(Wasseralfingen)は南ドイツ、ネルトリンゲンから30kmほど西にある町。トロッコで入った坑道の中という珍しい場所でクリスマスマーケットが開催され、夫の実家からも近いので足をのばしてみました。

ところが着いた私達の目に飛び込んできたのは、トロッコ待ちの長い列。これじゃあいつ中に入れるかも分からない状況だったので、坑道の中へ吸い込まれていくトロッコを見ながらグリューワインを飲んで帰ってきたというオチです。

私達が行ったのは夜でしたが、昼間はそこまで混雑がないみたいなので、また来年リベンジしようと思っています。

エスリンゲン

エスリンゲンでは通常のクリスマスマーケットのほか、中世のクリスマスマーケットを開催。屋台のテントやお店の人の服も中世風なほか、ライトも電飾ではなくランタンやロウソクの火が使われていて、他では味わえない独特の雰囲気が楽しめました。

屋台にははちみつワインやアンティークっぽいアクセサリー、香辛料など興味深いものも沢山ありましたが、土曜の夜でかなり混んでいたのでゆっくり見られなかったのが残念です。

エスリンゲンのについては、以前クリスマスマーケットを取材した時のレポートと町の紹介記事があります。

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おわりに

今年巡ったクリスマスマーケットはどこも個性的なところばかりで毎回新しい発見があったので、13ヵ所訪れたといっても幸い「もうお腹いっぱい」なんて事にはなりませんでした。取材で1日毎に違う町を訪れるのはさすがに疲れましたけどね。

冬以外に訪れた事のある町がほとんどでしたが、同じ場所でもクリスマスの時期になるとこんなにも雰囲気が違うのかとびっくり。それぞれの町がもつ別の顔を見られた気がして、ちょっと嬉しかったです。

ドイツのクリスマスマーケットについては関連する投稿がいくつかあるので、冬のドイツ旅行を計画している方は参考にしてみてください。

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